バンコク発の個性派Tシャツ『Ouky』独自のヘビーデューティーさに迫る

Ouky vintagewosh

 

前回は、『Oukyとは?』という視点で、総括的に『Ouky』について

説明をさせてもらいました。

 

今回から回数を分けて、『Ouky』の細部に踏み込んでその魅力について

紹介していきましょう。

 

made in USAにはない『Ouky』独自のヘビーデューティーさとは

 

Tシャツという工業製品は、言わずもがな、その着回しのよさ、

気軽に洗濯できる衣類という性質上、”消耗品”としての側面が強いもの。

 

これは、繊維でできている物質である以上、これは、致し方ないこと。

 

だからこそでしょうか。わたくしを含め、モノ好き男子という生き物は、

ヘビーデューティーさ(激しい使用に耐える)を謳う、

ヘビーオンスなTシャツに惹かれ、そして実際にそれを生活に取り入れ、

日々の使用を通じて、その謳い文句が本物であるかを見極めることを

一つの愉しみしている節があります。

 

 

 

ーいつでも新鮮でタフ。
それでこそ永く共にいられる相棒ー

 

 

 

まさに、この文言を体現すべく『Ouky』Tシャツに採用されたボディには、

様々なこだわりが見て取れます。

 

『Ouky』もまた、ヘビーデューティーに分類されるほどにタフな性能を

備えていると言えるでしょう。

 

しかしながら、数々のヘビーデューティーなプロダクトに触れてきた、

モノ好きのわたくしが思うに『Ouky』Tシャツがもつヘビーデューティーは

他のTシャツが持つ『それ』とは、若干異なるように思うわけです。

 

一般的に、ヘビーデューティーなTシャツのバックボーンの多くは、

アメリカにあります。

 

スポーツウェアとして、激しい運動に耐えうるためであったり、

寒冷地において、厳しい寒さを乗り切るためなど、

様々な背景から、ChampionのT1011や、CAMBERのMaxウェイトを

始めとした名作がmade in USAという旗印の下、モノ好き男子を

魅了しています。

 

わたくしも、こういったヘビーデューティーなアメリカモノは

大好物です。バックボーンありきのプロダクトというのは、

男心をくすぐる魅力がそこにはあります。

 

東南アジア生まれだからこそもたらされた『Ouky』のヘビーデューティー

Ouky Tシャツ

 

では、『Ouky』はどうなのか?

タフさを謳う『Ouky』ではありますが、生地の厚みは一般的な

Tシャツ並み、それどころかやや薄手で、ヘビーウェイトと

呼ばれるTシャツと比較して厚みはないのです。

 

それも当然、寒冷地である北米とは違い、『Ouky』が生まれたタイ王国は、

常夏の東南アジアにあります。

北米の厳しい寒さをバックボーンとしたTシャツの厚みは、この温暖な

地域では無用の長物。

 

『Ouky』Vintagewashに採用されているボディを構成する生地は、

32番双糸を高密度に編み込んでいます。

 

一般にTシャツに使われる糸は、「番手」という数字が

大きくなるほど細く、肌触りがいいのです。そのかわり弱い。

 

そして、双糸は、2本の糸を撚った糸を指し、しなやかで

強度が増すのが特徴。

 

この32番双糸で編まれた『Ouky』のVintagewashの生地の

特徴を言い表すとしたら、

”肌触りのいい細目の糸を2本撚って強度としなやかさを持たせて、

高密度に編み込んだ薄手の生地”

という表現が適当かとわたくしは考えます。

 

そして、この生地を『Ouky』のお家芸であるウォッシュ加工を

施すことで柔らかく、さらに肌触りのイイものに昇華させています。

 

端的に言えば、着心地がしっとりしていて、軽いんですね。しかも丈夫。

 

当たり前だけれど、東南アジアという、非常に温暖な地域という

バックボーンにマッチングしたプロダクトになっています。

 

話がちょっと逸れるかもですが、その土地の地産のものには、

その土地の地酒が一番合うのと一緒かと思うのです。

料理でも、衣類でもなんでもそう。

 

その土地の背景ありきで生み出されたモノは、その地域で、

或いはそれと似た地域で一番しっくりくる。

 

まぁ、ことファッションでいえば、異質なものも上手に

取り入れてこそ洒脱ということなのでしょうが。

 

なんせ、何が言いたいかと申し上げますと、日本の夏にぴったりな

Tシャツなのですね、『Ouky』のVintagewashは。

 

 

生地だけではない『Ouky』のヘビーデューティーへの追及

Ouky Tシャツ

 

上記の通り、肌触りの良さを確保しつつ、双糸を使い、かつ

高密度に編み込むことで薄手なのに、高い耐久性を実現しているのです。

 

 

薄手なので、汗をかいてもすぐ乾く。

ホントにすぐ乾きます。

 

かく言う、わたくしも買付先のバンコクでは、『Ouky』を身にまとい、

せっせと歩き回っているわけです。そして、海外での行動は身軽が信条。

荷物は極力少なくがお約束。

 

Tシャツは、『Ouky』2枚だけをローテーション。

洗濯なんてテキトーなもの。ホテルの部屋の洗面台でハンドソープを

つけてすすいでバルコニーに干すだけです。バンコクの日差しの下、

1時間も干せば乾いてくれます。この速乾性は、本当に折り紙付きです。

 

また、『Ouky』のヘビーデューティーさは、生地だけではありません。

その細部の仕様にも、粋なこだわりが見て取れます。

 

ネック部分や裾、袖周りは、縫製後にカット加工する方式を採っています。

いわゆる”切りっぱなし加工”というもので、着込むほどに端が”クルン”と

巻き上がる(ラウンドする)ことで、独特の雰囲気を醸します。

 

Ouky Tシャツ

ラウンドカット加工が施されたネック部分

 

そして、着目すべくは、ネック部分も、通常のリブ付けではなく、

このラウンドカットを用いていることです。

 

Tシャツというものは、着込んでいくと、最も伸縮を繰り返すリブ部分が

先にヘタっていくもの。これが伸縮性が魅力のリブ仕様の悲しいところ。

 

『Ouky』のVintagewashのネック部分はリブを採用していないため、

伸縮性はあまりありません。そのかわり、ネックの開きは広めに

取られています。ラウンドネックとUネックの中間といった具合。

 

あまり伸縮を繰り返さない為、ネック部分がヘタレるということが

物理的に起こりにくいのです。

 

このやや広いネック部分も、開放的で、このアイテムの雰囲気に

マッチしています。

 

前述した、わたくし、愛用の『Ouky』Vintagewashの2枚組は、

かれこれ2年ほど着用しており、普段は週1回ほど、

海外での買付時では上記の通りのヘビーローテーションです。

 

通常のTシャツならかなりヘタってくる頃ですが、

今のところ、わたくしの『Ouky』は、健在でございます。

 

次回も引き続き、『Ouky』の魅力について綴っていきましょう。

 

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